• HOME
  • スキンケア
  • 第3回:はーたんの「骨の髄まで美容コラム」マスク使用時の肌荒れの原因&防止対策

第3回:はーたんの「骨の髄まで美容コラム」マスク使用時の肌荒れの原因&防止対策

スキンケア

こんにちは。皆さまいかがお過ごしでしょうか?

新型コロナウイルス(COVID-19)が感染拡大中につき、緊急事態宣言が出てから早3週間程経ちました。

在宅勤務されていて家にいる方もいらっしゃるでしょうが、出勤や買い出しなどで外出するためにやむを得なく外出する機会もあるかと思います。

自分がコロナウイルスに感染するのを防ぐことはもちろん、万が一無症状でも感染している場合、外出時に他の人にうつしてしまい感染を拡大させてしまうことを防ぐためにもマスクを使用することが推奨されています。

新型コロナウイルスに関する情報は、厚生労働省のホームページ*を随時チェックすることをオススメします。

*厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000164708_00001.html

新型コロナウイルス感染症について

さっそく本題に入りたいと思います。

マスクを使用すると肌荒れしてしまう、という経験がある方もいらっしゃると思います。私はマスクを使用すると、 フェイスラインと頬のところにニキビができてしまうことがあります。

なぜマスクで肌荒れしてしまうのか

マスクで肌荒れしてしまう原因は、大きく以下2つのことが考えられます。

  1. マスクを使用することでマスク内部に水蒸気が発生し、皮膚が湿った状態になる(皮膚をふやけさせる)
  2. マスクの摩擦による物理的な刺激

マスクで肌荒れする原因①水蒸気と乾燥

まず1つめの水蒸気のお話からしていきます。

マスクを使用すると、マスク内部に水蒸気が発生し 、お肌が湿った状態になります。水蒸気で湿った状態だと水分が豊富で逆にお肌に良さそうな気がしますが、実は、逆にお肌を乾燥させてしまいます。

水蒸気のメカニズム

水蒸気がお肌を乾燥させるメカニズムを簡単にご説明します。

お肌は 湿った状態が続くとふやけてしまいます。お肌がふやけた状態は皮膚科学の専門用語では「浸軟(しんなん)」*と呼ばれています。漢字の方がどのような状態なのかわかりやすいですね。

「お肌は濡れるとバリア機能が低下する」という特徴を持っており、浸軟、すなわち ふやけた状態になるとバリア機能が低下してしまいます

多くの方が経験のある出来事を考えてみると、赤ちゃんのオムツかぶれは糞便や尿によるもののほか、オムツの中で皮膚が密閉されムレることでかぶれてしまいます。これもオムツの中に水分が多く皮膚がふやけてバリア機能が低下するために起こります。

より身近な出来事では、荒れた唇を舐めると余計に乾燥が酷くなるのも、 唇が水分で満たされた状態になって、さらにその水分が蒸発することでより乾燥してしまいます。

*アルメディアWEB(https://www.almediaweb.jp/pressureulcer/maruwakari/part7/04.html)

余談ですが、人間の体は水中で生活するように適応できないので、お肌だけでなく髪の毛や爪も同様に濡れると弱くなります。ヘアサロンに行くと、美容師さんにお風呂あがりに髪をすぐ乾かしましょうと言われた経験のある方もいらっしゃるかと思います。それは、髪は濡れた状態だと脆くなってしまうため、可能限り濡れる時間を短くするためです。

話が逸れたので本題に戻ります。マスクの中も上記したオムツかぶれや唇を舐めることと同じく、 皮膚が皮膚が湿った状態が続くことでバリア機能が低下し、乾燥を招いてしまいます。

マスクで肌荒れする原因②ガーゼの物理的な刺激

次に2つめの物理的な刺激による肌荒れのお話をします。

お肌は摩擦に弱いので、擦る刺激を継続的に与えていると肌荒れしてしまいます。正式には「接触性皮膚炎」と言われています。

これは割と分かりやすいですよね。衣服やマフラーの刺激でチクチクして肌荒れしてしまった!という経験のある方もいらっしゃると思います。私の場合、マスクもモノによってはチクチクとした刺激を感じてしまいます。そしてチクチクとした刺激を感じると大概肌荒れしてしまいます。

しかしながら、マスクが肌荒れの原因となり得るからといって、このご時世ですのでマスクをしないことは難しいですよね。自分のためにも周りの人のためにもマスクを使用することが推奨されています。

マスクの肌荒れリスク防止の方法

そこで、少しでも肌荒れするリスクを減らすために、私が行なっている方法を分かりやすくご紹介させて頂きます。

  1. 徹底した保湿ケア
  2. 肌表面をサラサラに保つ
  3. 肌表面の余分な水分油分をオフする

それでは1から順を追ってご紹介させて頂きます。

マスクの肌荒れ防止策1.徹底した保湿ケア

マスクを使用することで生じる肌荒れの原因のひとつとして、肌が湿った状態が続くことでバリア機能が低下し、肌荒れしてしまうということを上述してきました。

マスクによる肌荒れを防ぐには、保湿ケアによって「 バリア機能を守る」お手入れが有効であると考えられます。

「保湿ケア」といっても、化粧水のように水分を与えるケアから乳液やクリームで油性成分を与えるケアまで様々な方法がありますが、マスクを着用することによる肌荒れ対策には、油性成分を与えるケアが必要だと考えます。

理由としては、肌を油膜で覆っておくと、水分を弾いてふやけにくくしてくれる効果が期待できることと、油膜のおかげでNMFや細胞間脂質などの お肌の潤いを保っているものを水蒸気から守ることが出来るからです。

要は「油膜による保護膜をつくる」ということです。このお手入れを専門用語で「エモリエント」といいます。反対に、お肌に水分を与えるスキンケアを「モイスチャーライザー」といいます。

化粧水はモイスチャーライザー、クリームはエモリエント、乳液はモイスチャーライザーとエモリエントのどちらの効果も併せ持つアイテムです。最近では、化粧水に油性成分が入っているものもありますし、クリームにも多少の水分が入っているので、モイスチャーライザーとエモリエントどちらの機能も備わっていますが 、「どちらの機能がより強いのか」を考えて選ぶと、効率よく油性成分をお肌に与えることが出来ます。

油分を与えるスキンケアのオススメとしては、the ordinaryのシリコンプライマーです。このアイテムは私が現在愛用しているアイテムの一つです。

The Ordinary ハイ アドヘレンス シリコンプライマー 567円~(税抜き)

ブランド The Ordinary(→公式サイト
内容量 30mL

シリコンプライマーは、名前の通り、 シリコンをベースにした化粧下地です。シリコンは油性成分なので、油膜によるエモリエント効果があり、スキンケアの1番最後に油膜をつくるアイテムとして使うことも出来ます。ordinaryの説明では、メイク前やスキンケアの最後に使うことを推奨していました。

シリコンは水に馴染みにくくよく弾いてくれるので、マスクを使用する際の油膜アイテムとしては割と適していると感じます。

一方で、シリコンプライマーは油膜をつくるエモリエント剤としての機能しか持っていないので(水分を与える効果がありません)、朝のお手入れの最後には適していますが、夜寝る前のお手入れには水分を与えるモイスチャーライザーをたっぷり使ってあげた方がお肌の状態が整えられると考えています。

マスクの肌荒れ防止策2.肌表面をサラサラに保つ

水蒸気によって肌がふやけるのを防ぐためには、「肌表面をサラサラに保つ」ことも大切です。

私はお肌が弱いため、汗をかくと首やワキなどムレやすいところに汗疹ができてしまいます。子供の頃は夏になるといつも汗疹が出来て痛痒い思いをしていてお風呂が地獄でした。

今は汗疹を防ぐために、 事前にボディーパウダーをはたいてサラサラに保つよう心がけているので、ここ20年ほどは汗疹が出来るのを防ぐことが出来ています。

マスクの場合も同様で、マスク内部は通気性が悪いためにムレてしまうので、肌をサラサラに保つケアが必要になってきます。

サラサラに保つというと、先程お話しした油性成分を与える保湿ケアと矛盾するように感じますが、実は油分量とサラサラ感は比例しません。上で紹介したthe ordinaryのシリコンプライマーはシリコンを始めとする油性成分をベースにつくられていますが、 サラッと使用感のシリコンが使用されているので、肌表面をサラサラに保つことが出来ます。

しかし、シリコンプライマーはあくまでもシリコンの油膜を張ってくれるだけなので、余分な水分を吸収するパウダーを使用することでより水蒸気での肌荒れを防ぐことが出来ます。

パウダーは正直何でもいいのですが、私が気に入っているのはコスメデコルテ フェイスパウダー色は10番です。

コスメデコルテ フェイスパウダー 5,000円(税抜き)

ブランド コスメデコルテ(→公式サイト
カラー 全6色

10番はうっすらベージュの色がついているので、下地の上に軽くつけるだけでお化粧感が出せて、マスクからお肌の保護効果+軽いメイクアップ効果が出せて一石二鳥なので気に入っています。

マスクの肌荒れ防止策3.肌表面の余分な水分油分をオフする

記事をご覧頂いている皆様も、汗をかいたときにタオルやティッシュで(ときには着ている服で)汗を取り除いているかと思います。

肌表面に水分が多い状態が続くと肌がふやけてしまいバリア機能が低下するので、私たちの体は本能的に水分が多い状態では不快感を感じるように出来ていて、何らかのかたちで水分を拭う動作をしているかと思います。

どれだけ肌をサラサラに保つようお手入れしていても、時間とともにマスク内部でたまった水蒸気が肌が湿ってきます。ですので、マスクを使用している場合も汗のお手入れと同様に、肌のバリア機能を守るためにも 適宜水分をオフする必要があります。

余分な水分を拭うアイテムは、身近にあるティッシュでもいいですし、もっと効率的に水分を取り除きたい場合は、あぶらとり紙を使用するのもいいですね。

私の場合は、飲食店に置いてあるような紙ナプキンで拭き取っています。 とても効率良く水分を吸収してくれます。100均に置いているのでチェックしてみて下さい。

そして、あぶらとり紙で拭き取った後は、ミストタイプの化粧水をつけています。ミストは乾燥を助長すると言われることもありますが、水性の保湿成分と油性成分を含んだものであれば、しっかりと潤いを与えることが出来ます。

以前はエクサージュホワイトのミストを使用していましたが、最近発売されたエクサージュシマーのバリア シェイクミストは以前からあったものよりも 油性成分が大幅に増えて処方がパワーアップしたなと感じます。日中の簡易的な保湿アイテムをお探しの方は是非。

エクサージュシマー バリア シェイクミスト 3500円(税抜き)

ブランド アルビオン(→公式サイト
内容量 60mL

まとめ

いかがでしたか?次回もお楽しみに!

 

第1回:はーたんの「骨の髄まで美容コラム」春から始める3つの美肌習慣(→記事を読む)

第2回:はーたんの「骨の髄まで美容コラム」春の3つのゆらぎ肌対策(→記事を読む)

 

 

マスクの肌荒れ防止にはメルラインもおすすめ


 

 

関連記事一覧

  1. この記事へのコメントはありません。