CMでよく聞くヘパリン類似物質とは?配合されている薬用化粧品も紹介!!

SkinCare

最近CMでヘパリン類似物質という言葉を聞く機会が増えました。ヘパリン類似物質っていったい何?どんな効果があるの?

今回は、そんな疑問の多いヘパリン類似物質についてお届けします。

ヘパリン類似物質とは?

ヒルマイルドという商品のCMでよく耳にするようになった「ヘパリン類似物質」。ヒルマイルドは第2類医薬品ですが、この成分は薬用化粧品にも使われていたりします。

そもそもヘパリン類似物質とはいったいどんな成分なのでしょうか?

ヘパリン類似物質はどんな成分?

ヘパリン類似物質は、 昔から乾燥肌の治療薬として使用されている成分です。

有名な治療薬としては「ヒルドイド」があげられます。ケロイド等、肌の病気を抱えている人は手放せない治療薬です。

肝臓で作られる糖類の一種にヘパリンという成分があります。

ヘパリン類似物質はこのヘパリンに似た成分であり、構造に多くの親水性基を持っているため、水分を引き寄せることができます。また、その水分を保つことができます。更に、肌内部の角質層まで潤いを届けます。

ヘパリン類似物質には保湿作用、血行促進作用、抗炎症作用の3つの作用があるため、一見すると、これさえあれば乾燥や肌荒れなどの肌悩みが解決できそうな気がしますよね。

そのため、一時期このヒルドイドなどの医療用ヘパリン類似物質製剤がSNSで話題となり、美容目的としての処方が増え問題となっていました。

結果として見送られましたが、保険適用から外すという案まで出たそうです!

医療用はあくまで医療用。化粧品とは異なります。それぞれ法律によって明確に定義がなされています。

スキンケア用品の分類を知ろう!

スキンケア用品は薬機法により、医薬品、医薬部外品、化粧品のどれかに分類されます。

医薬品は 病気の治療を目的として使用されるものです。医師の処方箋が必要な医療用医薬品と薬局やドラックストアなどで購入できるOTC医薬品に分けられます。

医薬部外品(薬用化粧品)は 厚生労働大臣が認めた効能・効果がある有効成分が一定濃度で配合されているもので、規制の程度は化粧品と医薬品の中間となっています。

化粧品は「 人の身体を清潔にし、美化し、魅力を増し、容貌を変え、又は皮膚若しくは毛髪をすこやかに保つために、身体に塗擦、散布その他これらに類似する方法で使用されることが目的とされるもので、人体に対する作用が緩和なものをいう」と定義されています。

病気の治療のためですから、医薬品になるほど強い作用があります。強い作用があるということは美容目的で使ってしまうことにより、思いもしない副作用が生じる可能性もあります。

法で定められているにはきちんと理由があります。適切な製品を使うことは自分の肌を守るためでもあります。

なぜ肌は乾燥するのか?

乾燥肌に効果があると言われている「ヘパリン類似物質」。そもそもなぜ肌は乾燥するのでしょうか?

肌の仕組み

私たちが肌と呼んでいる部分は正確には皮膚と呼ばれ、 皮膚は表皮、真皮、皮下組織の3つの層に分かれています。中でも表皮は化粧品が有効に働く部分。

0.2mmという非常に薄い部分ですが、いくつかの層に分かれており、1番外側にあるのが角層です。この角層には皮脂膜やNMF(天然保湿因子)や細胞間脂質が存在し、皮膚を乾燥から守ってくれています。

特にNMFは吸湿性と 保湿性に優れているので、水分をつかんでかかえこんでくれる働きがあります。

肌が乾燥する原因とは?

通常は皮脂膜、NMF、細胞間脂質の3つの働きによって水分と油分のバランスが保たれています。

しかし、夜更かしや食生活などの生活習慣の乱れや紫外線、加齢などの影響により、このバランスが崩れるとバリア機能が低下し、水分が減少して肌が乾燥しやすい状態になります。

過度な洗顔も油分を奪ってしまい、水分が蒸発しやすい状態を作ってしまうので、肌は乾燥してしまいます。また、バリア機能が低下すると、摩擦やほこりなどの外からの刺激に弱く、肌トラブルをおこしやすい状態にもなってしまいます。

肌がかゆくなったり、ピリピリしたりするという症状は乾燥が原因かもしれません。さらに 乾燥するとシミ、シワ、くすみの原因にもなり、肌触りも悪くなります。

乾燥は、肌老化を促進させてしまうので注意が必要です!

スキンケア用品の役目とは?

スキンケア用品は肌がもともと持っているバランスを補い、サポートするために使用します。水、皮脂膜の代わりとなる油性成分、NMFの代わりとなる水性の保湿剤などの成分を使って、肌と同じようなバランスを作っています。

保湿成分は単独での配合よりも数種類を組み合わせたり、油性成分と組み合わせたりしてより効果的になるよう研究が盛んにおこなわれています。

例えばスクワランは、私たちの肌にある 皮脂膜の成分に近く、セラミドは細胞間脂質の成分に近いので乾燥から肌を守る化粧品によく使われています。

ヘパリン類似物質配合の医薬部外品のオススメアイテム 4選

肌を乾燥から防いでくれるヘパリン類似物質が配合された口コミの評価も高いアイテムを紹介します。

ドライスキンホワイトミルク 7,000円(税抜き)

乳液タイプのオールインワン。超超乾燥肌向けとアピールしているほど保湿力に重きを置いているアイテムです。ヒアルロン酸やコラーゲン、セラミドなどの美容成分やスクワランも配合されています。

ブランド ミチウル(→公式サイト
有効成分 ヘパリン類似物質、GK2、プラセンタエキス
内容量 180ml

とっても潤いがあると同時に、お肌が明るくなった様な気がします(アットコスメ

これ一本で本当に潤う!美白も出来るなんて良いですね。ハンドプレスして付けたんですが、確かに浸透してしばらく潤ってるので肌が弾むようです。頬がマスクで乾燥してたのですが、すっかり潤ってもちもちしてます。さすが乾燥肌用!(アットコスメ

カルテヒルドイド モイスチュアローション 1,800円(税抜き)

ヒルドイドを提供しているマルホ株式会社が株式会社コーセーと会社を立ち上げ共同開発をしたアイテム。

ニュースが出た後、ネット上でも非常に話題となっていました。見た目がヒルドイドと似ていることもあり、医薬品として使っていた方が治療完了後に選びやすいアイテムですね。

ブランド Carte(→公式サイト
有効成分 ヘパリン類似物質HD、グリチルリチン酸ジカリウム
内容量 150ml

ビックリするほどスッと染み込んでくれます。その後はもっちりぷるっと♪みずみずしいお肌の完成です。これぞ高保湿…間違いない。(アットコスメ

まるで美容液のような濃厚さがある化粧水です。もちもち吸い付くのでしっかりバッティングすれば届きやすく素晴らしい化粧水。カルテヒルドイドシリーズの保湿は高い。ベタベタはしませんがテカテカしたりもするくらい濃厚です。(アットコスメ

モイすはだ 薬用ローション 1,980円(税込み)

アインズ&トルペで限定で販売されているアイテム。ローションという名前ですが、ローション、乳液、美容液の機能があるアイテムです。スティンキングテスト済み※なので、刺激に敏感な方にオススメです。

※スティンギングテストとは、塗布したときの皮膚の刺激(ピリピリ感)を確かめるテストです。すべての方に刺激が起こらないというわけではありません。

ブランド Mois-Hada(モイすはだ)(→公式サイト
有効成分 ヘパリン類似物質、グリチルリチン酸2K、トコフェロール酢酸エステル
内容量 140ml

手にとった感じはパシャっとしててサラっとしたつけ心地でベタつかなかった!でもしっかり保湿はされてる感じ。(アットコスメ

肌を柔らかくしつつ、ハリも持たせてくれてぐいぐい肌に浸透していってくれるのでもちもちな肌になれます。化粧水でも長時間潤いを保ってくれるので乾燥も怖くなくなり肌が少し明るくなったように感じます。(アットコスメ

アドライズ  アクティブローション 3,630円(税込み)

医薬品のイメージが強い大正製薬が女性の美と健康をサポートするために作ったアイテムのひとつ。高保湿だとべたつくイメージがありますが、こちらはさらさらなのにべたつき感がないのが特徴です。

保湿成分のセラミドは、ナノ化の技術が採用されています。

ブランド アドライズ(→公式サイト
有効成分 ヘパリン類似物質、水溶性プラセンタエキス
内容量 120ml

さっぱりとしたテクスチャーながら、乾燥は感じない。超乾燥肌だがベタつくのは嫌なわがままな私のストライク!(アットコスメ

ベタつきが苦手なので、この化粧水はサラサラなテクスチャーで使用感が好きです。サラサラなのにきちんと浸透してくれてお肌がもっちりとします。スキンケアは色々試していますがアドライズを使い始めてから乾燥とは無縁になり、目の下のシワが気にならなくなりました。ニキビも前より減りました。(アットコスメ

まとめ

肌の乾燥は肌老化を促進させてしまいます。エアコンの影響により年中乾燥に悩まされているという方も少なくありません。

自分の肌にあった適切なアイテムを選び、肌老化を防いでいきましょう!

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