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第6回:はーたんの「骨の髄まで美容コラム」効果的な皮脂テカリ対策について

スキンケア

こんにちは。

皆さまいかがお過ごしでしょうか?

東京は梅雨入りしてぐずついた天気の日が増えてきました。気温は真夏のように暑い日と少し肌寒い日が交互に来て気温の差が大きく不安定な時期ですが、少しずつ湿度が高くなってジメジメしてきたなと感じます。

これから本格的な夏が到来しますが、 美容に関してこの時期気になるとことのひとつとして、皮脂によるベタつき、テカリが挙げられます。

皮脂のテカリはなぜできるのか

皮脂分泌量には個人差がありますが、 一般的に皮脂分泌量は気温と正比例するとされており、「気温が高くなると皮脂腺が刺激され、皮脂分泌量が高まる」と言われています。

出典:敏感肌研究室
https://www.arouge.com/labo/season/winter.html

また湿度が高くなると汗をかきやすくなるので、高温多湿の日本の夏は、暑さによる皮脂分泌量の増加と、多湿による発汗量の増加によって、皮脂によるベタつきやテカリを感じやすい環境であると言えます。

しかしながら、メイクアップによって多少皮脂分泌量が減少したとしても、高温多湿の環境では皮脂分泌量、発汗量ともに増加しているわけではありません。肌質やライフスタイルによってはメイクアップ化粧品が皮脂をコントロールできる範囲を超えて、化粧の皮膜を溶かしてしまい化粧崩れが起こってしまいます。

上記した論文では、メイクアップ化粧品には一定の皮脂コントロール効果があり、メイクをしておくだけでもある程度皮脂分泌量を減らす効果が期待できるようです。

そこで今回は、「皮脂テカリに強い化粧品の紹介」ではなく、 その前段階の「肌の皮脂量をコントロールする」という、皮脂テカリ対策の基本についてご紹介させて頂きます。

皮脂テカリに強い化粧品は乾燥や軋みを感じることも多いので、もう少し暑い日が続くようになってから、後日ご紹介させて頂きます🙇‍♀️

皮脂テカリ対策について

では早速、本題に入りたいと思います。

皮脂テカリ対策は、主に以下の3つの方法になります。

  1. 洗顔の見直し
  2. 皮脂分泌量をコントロールする成分を取り入れる
  3. 油性成分をしっかりと補う

それでは1から順にご紹介します。

対策方法①:洗顔の見直し

ベタつきの原因となる皮脂を最も効率よく、効果的に減らす方法は「洗顔」です。

洗顔で皮脂を落とすのは当たり前でしょ?と思われるかもしれませんが、最近は「皮脂を落とすと乾燥しそう」だとか「皮脂を落としすぎると逆に皮脂が増えてしまう」といった、洗顔そのものをネガティブに捉えられる意見が出てきています。

しかしながら、顔の肌はTゾーンを中心に「脂漏部位」といって、皮脂分泌が活発な毛穴が存在しているために皮脂が出てくることは仕方ないことです。

そのため、 テカリやベタつきの原因である皮脂を減らすには、洗顔を行って「皮脂を落とす」ことが大切になってきます。

皮脂は、落としてもまたすぐに分泌されるので落としすぎることを心配する必要はありません。むしろ残った皮脂がテカリやベタつきを助長したり、酸化して皮膚にとって刺激のある物質に変化することの方が問題だと考えています。

また、秋冬に使っていた洗顔料では洗浄力が不足してしっかりと皮脂が落とすことができません。テカリやベタつきだけでなく、ザラつきや毛穴が黒ずんできた、という方は、季節に合わせて洗顔料を変えてみるのもひとつの手です。

皮脂が気になる季節にオススメのひとつとして、皮脂を吸着する効果のあるクレイを使った洗顔料が挙げられます。

クレイには皮脂を吸着する効果があり、お肌の潤いは守りつつ、余分な皮脂をしっかりと吸着し、取り除いてくれる効果があります。

クレイを使った洗顔料のオススメは、無印良品の「マイルド保湿洗顔石鹸」です。シンプルな処方なので、敏感なお肌の方にも肌負担なくお使いいただけます。

2種類のクレイが石鹸が粉っぽくグレーになる程度にしっかりと入っているので、シンプルな処方ながら余分な皮脂を負担なくしっかりと吸着し落とすことができます。

無印良品「マイルド保湿洗顔石鹸」

30gサイズは390円とワンコインで買えてしまうほどお安いので、この時期の皮脂テカリ対策のお供として取り入れてみてください。

対策方法②:皮脂分泌量をコントロールする成分を取り入れる

皮脂分泌量をコントロールする成分の代表例として、ビタミン類は身近にあって取り入れやすい成分です。

ビタミン類の中でも、 ビタミンA、ナイアシンアミド(ビタミンB3)、ビタミンCは特に皮脂分泌量をコントロール成分として名高い成分です。

ビタミンAの効果としては、皮脂分泌量のコントロールの他に、肌の代謝を促進して皮膚の再生力を高める効果があります。

ナイアシンアミドの効果としては、皮脂分泌量のコントロールの他に、美白効果、コラーゲンの産生を高めて皮膚にハリを出す効果、皮膚の細胞間脂質の精製を高めることによる皮膚のバリア機能を高める効果があります。

ビタミンCの効果としては、皮脂分泌量のコントロールの他に、美白効果、コラーゲンの産生を高めて皮膚にハリを出す効果があるとされています。

ビタミンB3の効果と被っている部分もありますが、ビタミンCは黒くなったメラニンを白い状態に戻す還元性を有していて、比較的早く美白効果を実感することができます。

ビタミンの種類 主な効果
ビタミンA 肌の代謝を促進して皮膚の再生力を高める効果
ナイアシンアミド(ビタミンB3) 1) 美白効果、コラーゲンの産生を高めて皮膚にハリを出す効果
2) 皮膚の細胞間脂質の精製を高めることによる皮膚のバリア機能を高める効果
ビタミンC 1) 美白効果、コラーゲンの産生を高めて皮膚にハリを出す効果
2) メラニンを白い状態に戻す還元性を有していて、比較的早く美白効果を実感

ビタミンAは油溶性、ビタミンB3は水溶性、ビタミンCはもともとは水溶性ですが分解が早いため誘導体化されたものが多く、誘導体の種類によって水溶性、油溶性、両親媒性のものが存在しています。

皮脂テカリを予防するという観点では、 ナイアシンアミドや水溶性のビタミンC誘導体がサラッとした使い心地のため、特にオススメだといえます。

ナイアシンアミドと水溶性ビタミンCどちらがオススメかと問われると、第一選択は水溶性ビタミンC誘導体だと私は思います。

水溶性ビタミンC誘導体には様々な成分がありますが、 私は美白成分としておそらく世界一普及しているアスコルビン酸グルコシド(AA-2G)です。

効果にだけ着目すると他のビタミンC誘導体も選択肢に入りますが、 アスコルビン酸グルコシドはビタミンC誘導体中でも随一の安定性を誇っているので、皮脂テカリ対策として日中使用するシーンに適しています。

アスコルビン酸グルコシドを使ったオススメの製品として、the ordinaryのアスコルビルグルコシド12%があります。

【the ordinary】アスコルビルグルコシド12%

アスコルビルグルコシド12%は、the ordinaryのビタミンCコスメの中で最も使いやすい製品に位置付けられていて、組み合わせる化粧品の制限がなく、 どのような使用シーンにも対応することができる万能アイテムです。

対策方法③:油性成分をしっかりと補う

皮脂が気になるのに油性成分を補うとはどういうこと?と思ってしまう方もいらっしゃるかと思います。

しかし、水が多くサラサラした脂に弱いためにすぐにテカリやベタつきが出てしまいます。

崩れにくいウォータープルーフの日焼け止めやマスカラを思い浮かべてみると分かりますが、海に入っても洗い流されず効果が持続するのは、シリコーンや油性の性質の強い鉱物油などを利用して水を弾くほどの強い皮膜を形成しているからです。

皮脂によるテカリやベタつき対策においてもこの発想が活きてきます。テカリやベタつきを防ぐためには、 原則として皮脂よりもより油性の性質の強い油分で油膜を張るのが効果的です。

油性成分を補うといっても、油ならなんでもいいわけではありません。油性成分の中にはワセリンのようにベタつきやすいものもあれば、シリコーンのように油性成分であることを感じさせないほどサラッとしたものまで様々な質感があります。皮脂テカリ対策には、シリコーンのようにサラッとした感触のシリコーン系の油性成分が適しています。

シリコーン系油性成分を補うアイテムとして私が使用しているのは、the ordinaryのシリコンプライマーです。

【the ordinary】シリコンプライマー

シリコンプライマーは以前こちらのコラムでマスクを使用する際の肌荒れ対策としてご紹介したことがあるかと思いますが、皮脂テカリ対策としても有効なので改めてご紹介させて頂きます。

まとめ

いかがでしたでしょうか?

私はたまたまシリコンプライマーを持っているのでご紹介しましたが、毛穴カバー下地には大抵シリコーンの皮膜を形成するアイテムです。

わざわざthe ordinaryでなくても、毛穴カバー下地のようなアイテムを朝のスキンケアの最後(メイクアップの前)に仕込むだけで日中のテカリやベタつき、化粧崩れが軽減されます。

お好きなブランドの中から、1品選んで試してみることをオススメします。

第6回もお楽しみに!

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