ひどい貧血&立ちくらみ…もしかして起立性低血圧かも!?原因と治し方をご紹介

「急にめまいがすることが増えた」、「動悸や息切れが多くなった」などの症状を放っておくと大変危険です。自覚症状がないまま突如倒れ、搬送されるケースも多い起立性低血圧。あなたも例外ではないかもしれません。気になる起立性計血圧の原因と治し方を健康のプロである筆者がお伝えいたします。これを読めば、めまいや立ち眩みに惑わされない!
目次
酷い貧血&立ちくらみ。実は起立性低血圧かも
これを読んでいるあなたは、めまいや立ち眩みなどの症状に悩みを抱えているかと思います。「いつどこで起こるか分からない症状」であるため、不安でいっぱいなはず。しかし、原因と対策が分かれば、もう悩むことはありません。最も怖いのは症状がでている現在の状況を放置しておくこと!
「単なる疲労」であると勘違いされる方も多いのでお伝えしておきます。しっかり休息を取っても症状が緩和されない場合、病気を疑い受診した方が良いです。進行する前に防ぐに越したことはありません。
そもそも起立性低血圧とは?
起立性低血圧とは、脳内の血液量が低下して「立ち眩みやめまい」を起こす症状のことをいいます。脳内の血液量が低下するのは「脳が心臓よりも高い位置にある場合」です。つまり、寝ている時以外は起こる可能性があるということ。
寝ている状態から起き上がる時、座っている状態から立ち上がる時に起こります。普段血圧に問題がない方であっても起こらないということはないので、症状と原因について理解することが必要です。現在、上記のような症状に悩んでいる方は、まずこの後述べる原因と対策方法について知ってください。
起立性低血圧の原因
起立性低血圧は「立ち眩みやめまい」などの症状を特徴としますが、一体なぜこのような症状があらわれてしまうのでしょうか?不安を解消するためにも、原因を理解しておくことは大切です。この後述べる3点について、目を通してください。
原因➀:自律神経の異常
多くの方が「自律神経」という言葉を聞いたことがあるかと思います。簡単にいうと、人間の行動すべてを支配している神経です。血液の流れやホルモンバランス、行動、意欲などが該当します。通常、自律神経が乱れないように調整されているのですが、栄養バランスが崩れている時、生活習慣が乱れている時に崩れやすくなるのです。
自律神経が乱れると「血圧の変動」、「血液の流れの変化」、「意欲の減退」など身体的な症状だけでなく精神的な負担も大きくなってしまいます。すると、急激な変化に身体が対応できず脳内の血液バランスが崩れ、起立性低血圧を引き起こすのです。
生活習慣だけでなく、過度なストレスなども自律神経が乱れる原因となりますので細心の注意を払う必要がありますね。
原因②:ホルモン異常
自律神経が乱れることによってホルモンの異常をきたしますが「ホルモン」についての正しい知識がないと起立性低血圧を予防することは極めて困難です。ホルモンと血圧、血液の流れは密接な関係にあるためです。人間の活動や喜怒哀楽を左右するのがホルモンの大きな役割で、乱れると内臓系、呼吸系の異常を引き起こすだけでなく、生活習慣病を招く原因ともなってしまいます。
生活習慣を見直すことである程度の改善が図れますが、多くの方はこの事実を知りません。そのため、糖尿病や脳梗塞、心筋梗塞などにかかるリスクが非常に多いのです。起立性低血圧も生活習慣に大きく関係する症状の1つであるため、軽視できないことが分かるかと思います。
ホルモンバランスが乱れると初期症状として「肌荒れ」や「むくみ」、「イライラ」などの症状が起こる可能性が高いため、合わせて覚えておいてください。
原因③:血液量の低下
自律神経やホルモンの異常ではない場合、血液量そのものが低下している可能性が考えられます。肝臓で血液がつくられるのですが、機能の異常によって十分な量の血液をつくりだすことができなかった場合や、栄養不足によって血液の産生をするまでに至らなかったなどのケースを想定してください。
原因は必ずしも上記に限定されませんが、血液検査で「ヘモグロビン」の値が低く貧血傾向にある方や血管が細くなっているとの診断を受けた方は注意が必要です。
原因から自律神経を整える!起立性低血圧の治し方
大きくわけて3つの原因に分類しましたが「生活習慣」といっても食事や睡眠、喫煙など細かく分ければ複数の因子が存在します。それを踏まえ、起立性低血圧を防ぐ、治すためにはどうしたら良いのでしょうか?結論から申しますと「生活習慣を整え自律神経が正常に機能するように調整する」ことができてはじめて治療となります。
自律神経を整えるために今すぐにできることを中心に対策方法を述べます。人によって原因が異なるので「必ずしもあなたにあった対策方法」であるとは限りません。対策をしてみて、それでも症状が緩和されないのであれば受診をして原因を追究しましょう。
治し方➀:食事、生活習慣の見直し
栄養の摂れた食生活、良質な睡眠など生活習慣を徹底的に見直しましょう。特に日本人は栄養素の大半が不足しており生活習慣病にかかるリスクが高いので意識して改善する必要性があります。同じものばかりを好んで食べている方やインスタント食品やジャンクフードなど塩分の多い食生活をしていると血液が「ドロドロ」になりやすい環境をつくってしまいます。
ビタミンやカルシウム、マグネシウムなどのミネラル成分は、より意識して摂取していただきたいです。どうしても食生活が乱れてしまうという方はサプリメントで補うのがおすすめです。睡眠に関していえば、肌のターンオーバーを正常化するために必要な成長ホルモンの分泌を促すことや溜まった疲れを緩和することのできる憩いの時間です。
睡眠によって体内リズムを整え、日光の光を浴びて活動性を向上させている人間にとって「睡眠」は欠かせないことと言えるでしょう。疲労が残ったまま活動を続けると、そのことがストレスとなり自律神経を乱す原因ともなりますので、質の良い睡眠をとることができるよう心掛けてください。
治し方②:運動で血液の循環を良くしよう
血液の流れが起立性低血圧に関係していることを述べました。血液の流れを良くするために運動を取り入れるのも改善策の1つです。とはいえ、ランニングや筋力トレーニングといったハードなメニューでなくても良いのです。目的は、下半身の血液を心臓に戻してあげること!
心臓から出た血液は全身に巡ります。脳や首、顔など心臓より高い位置にある場所からは重力により、そのまま血液が戻ってくるのですが、下半身の血液は足の方へと流れて行ってしまいます。下半身の血液がそのまま戻ってこなくなったら、脳に送る分の血液が不足してしまいます。すると、起立性低血圧となってしまうわけです。
元気な身体であれば、下半身の血液は心臓へと戻ってくるようになっているのですが、生活習慣の乱れなどが原因で「血液がドロドロ」になっていると、そのまま溜まり「むくみ」の原因ともなります。そこで機能するのが「ふくらはぎ」の筋肉です。
ふくらはぎには「筋ポンプ作用」と呼ばれる下半身の血液を重力に逆らって心臓へ戻す働きをします。つまり、運動によって血液の流れを良くしたい場合は、大きな運動をしなくても「ふくらはぎ」に刺激を与えることのできる運動を取り入れれば良いということです。代表的な運動プログラムを紹介します。
かかと上げ
1.壁に両手をついて、かかとを.あげて下ろします 2.繰り返します |
やり方はいたってシンプル!壁に体重をかけすぎないように注意して行えば、いつでも行うことができます。運動経験のある方や、物足りないと感じる方は片足立ちで同様のことを行ってみると良いでしょう。
逆に負荷を軽くしたい場合は座った状態で行ってください。なお、壁に手をつくのは必須ではありません。むくみ予防や冷え性対策にも効果が期待できる簡単な運動ですので、ぜひ行ってみてください。
⇒【立ったままで行うかかと上げ】
⇒【座った状態で行うかかと上げ】
治し方③:病院の薬剤で起立性低血圧を治す
起立性低血圧を緩和するために自律神経の乱れを改善する効果のある薬や漢方薬が用いられる場合があります。原因が血液の不足によるものであれば、鉄剤が用いられることもあるなど、当然、状態によって医師の判断も変わります。
受診することが前提となりますが、最も確実に治療したいのであればこの選択をすると良いでしょう。簡単に処方される可能性のある漢方薬について述べます。
当帰芍薬散(トウキシャクヤクサン)
血液の流れを良くし、老廃物や余分な水分を身体の外に出す役割をします。むくみに悩んでいる方や血液の流れが悪くなっている方にも用いられることのある漢方です。
苓桂朮甘湯(リョウケイジュツカントウ)
めまいや立ち眩みの症状がある方に用いられます。身体を温める作用や自律神経の働きを正常化させる作用を持つので当帰芍薬散とともに処方されることの多い漢方です。
治し方④:ストレスのない生活を心がける
ストレスのない生活とはいえ、全く無い状態にするのは不可能なので溜めすぎない状態をつくるようにしましょう。睡眠をしっかりとることに意識を向けても良いですし、趣味活動に専念する、遊びに行くなど人によって対策方法があるかと思いますから、ぜひ積極的にストレスを減らす努力をしてください。
起立性低血圧の緩和とストレスを減らす方法として「入浴」があります。ただ入れば良いというわけではなく、コツがありますのでお伝えします。
ストレスの緩和に効果的な入浴の仕方
ストレスを軽減するためには血液の流れを良くしリラックス効果を得ることが最も有効です。熱いお湯ではなく40度程度の「体温より少し高め」のお湯に10~15分浸かりましょう。じんわり汗をかく位のイメージです。お好みの入浴剤や、老廃物の排出を促すために「塩」を入浴剤の代わりに使用していただいても構いません。
入浴は例ですので、あなたに合ったストレス解消法を試してみてください。
治し方⑤:着圧靴下を履く
別名「弾性ソックス」とも呼ばれますが、圧の強い靴下のことです。好き嫌いが分かれますので全員に共通というわけではないのですが、ふくらはぎを締めつけることによって筋ポンプ作用の働きをサポートしています。起立性低血圧の原因の1つである血液の流れが悪くなるのを防いでいるということです。
むくみに悩んでいる方にもおすすめですよ!
起立性低血圧にはキリツテインがおすすめ!
キリツテインは起立性低血圧の緩和を図るために開発されたサプリメントです。起立性低血圧が原因で「朝、起きるのが辛い」という方に特におすすめ!食生活から十分に補うことのできない成分を配合しています。
気になる口コミや成分についてご紹介します。
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娘が中学に入ってくらいから朝の調子が悪かったのですが、キリツテインを飲み始めてからは朝食を食べられるようにまでになり、少しずつ良くなっています。(公式サイト)
1限に必須の授業があって、起きることができずに遅刻することがあったのですが、キリツテイン飲み始めてから朝一の授業に遅刻することがなくなりました。友達から薦めてもらったのですが、本当におススメです。(公式サイト)
まとめ
起立性低血圧の原因と対策方法について述べました。筆者の主張をまとめます。
・起立性低血圧の主な原因は生活習慣と自律神経の乱れ!規則正しい生活を心がけ症状を緩和しよう ・症状が緩和されない場合は受診して薬や漢方を貰おう ・サプリメントで症状の緩和を狙うなら「キリツテイン」がおすすめ。 |
上記を踏まえて、起立性低血圧の症状を緩和していきましょう。
参考文献:理学療法ジャーナル41巻6号;2007,6,15発行
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