お肌のシミを撃退できる?シミの種類と治療方法とは?

シミ・美白

シミを治療するためには、シミをつくる原因と種類を正しく理解しなくてはなりません。そうしなくては、いくらシミ対策をしても良くなることはないでしょう。シミの原因と対策に詳しい筆者が、今すぐ役立つシミに関する知識を提供します。これを読めば、シミへの対策が万全になりますので、ぜひ参考にしてください。

そもそもなぜシミはできるのか?

シミへの対策を述べる前に「なぜシミができてしまうのか」を理解する必要性があります。現在、お読みになっている多くの方は「シミを消したい」という気持ちがあるかと思いますが、何かしらの対策はおこなっていますでしょうか?行っていると答えた方の中で、自身をもって現在の対策が最も良い方法であるといえる方は少ないように思います。といいますのも、筆者はこれまでシミに悩みを抱える方への対策方法を多くの方に伝授してきました。その中で、シミの原因が分からずに治したいという一心で治療に励まれる方があまりに多いことに衝撃を受けています。

あなたが、根拠なく対策をおこなっているのであれば、もしかすると肌のバリア機能を悪化させ新たなシミをつくる原因となっているかもしれません。そのようなことが起こらないよう、分かりやすくシミの原因と対策について述べますので、最後までご覧ください!

シミの原因①:肌のターンオーバーの乱れ

ターンオーバーとは、肌の細胞の生まれ変わりのタイミングを指しますが、どのような際に乱れが生じ、シミをつくってしまうのでしょうか。原因は複数ありますが、多くの方は生活習慣が関係しています。

睡眠や喫煙、ホルモンバランスの乱れによって引き起こされることが非常に多いです。現在のあなたの生活が不規則であるかどうかは分かりませんが「休息のタイミング」、「安らぐことのできる時間」がないという方は、生活習慣を見直さなくてはなりません。ターンオーバーが最も活性化されるのは睡眠時(身体が休まる時間)なので、その時間が阻害されている方はシミができやすい傾向にあります。

シミの原因②:紫外線によるメラニン生成

「紫外線がシミの原因になる」というのは多くの方がご存じかと思いますが、そのことに対する対策は講じていますでしょうか。

筆者を含む医療関係者の研究によって、日光が強い日、時間帯と比較して曇りの日、日光が弱くなる時間帯の方が紫外線を肌へ吸収しやすいということが分かっています。紫外線が肌に吸収されると、メラニン色素というシミの原因をつくる色素を多くしてしまいますので注意が必要です。大切な点ですので、紫外線対策についてはのちほど詳しくご説明致しますので、そちらを参考にしてください。

シミの原因③:栄養不足

意外と感じた方も多いかと思いますが、栄養不足はシミの天敵です。摂らなくて良い栄養素などはありませんが、積極的に摂取していただきたい栄養素があります。それは、ビタミンとミネラル成分の2つ。

ビタミンは、肌の代謝を促進しターンオーバーを促します。そのため、仮にシミができてしまったとしても、ビタミンを摂取していれば早期回復が見込めるということです。ミネラルには、マグネシウムやカルシウムなどがありますが、これらは細胞の代謝を助けることや身体が正常に機能するのをサポートする働きがあります。大切な肌をシミから守るためには食生活にも十分に気を遣わなければいけませんよ。

シミの種類とは?

シミの治療に入る前に、原因を理解することが大切であると述べました。続いて、シミの種類を特定していきます。一見、同じようなシミにみえても肌の内部でおこっている現象が異なるため対策方法も変わってきます。これから述べる5つのシミの種類について知らないものがある場合は、しっかり目を通してください。

シミの種類①:老人性色素班

シミの原因で最も多いのが、老人性色素斑です。これは、紫外線を浴びた際や加齢により「うっすら」とできるシミのことを指します。顔だけでなく、手の甲や首周りにできることが多く、色の濃さは紫外線を吸収した量とメラニン色素の発生量によって異なりますが、栄養をしっかり取れていて肌のターンオーバーの乱れがなければ自然に治癒することも多いです。

シミの種類②:肝斑(カンパン)

肝斑は、淡褐色のシミのことを指します。老人性色素班と比べると、やや濃いですがパッと見て判断するのは難しいかもしれません。

基本的には左右対称にできやすいシミではありますが、個人差があり全員がそうなるわけではないので、なおさら見分けがつきにくいですね。左右対称の肝斑ができている方は「肌への刺激」が禁忌ですのでメイク用品や洗顔のやり方などに十分に注意をしてください。あまり分からないという方は、受診して医師の診断を受けましょう。大切な肌のことなので傷が深くなる前に対処をしましょう。

シミの種類③:雀卵班(ソバカス)

ソバカスとは、茶色く小さな点天状のシミのことです。皮膚のところどころに「ブツブツ」とできているものが該当します。顔だけでなく、手の甲や背中、首筋などにできることも多く、特に普段見るこのない背中鵜や首の後ろは「知らない間にできていた」なんてこともありますので注意深く確認する必要性があります。ソバカスは、色が白い方にできやすいシミですが、肌の色が茶色または色黒だからといってできないシミではありません。女性ホルモンの乱れが影響することもあることから、ソバカスを発見したら、生活習慣を見直す必要性がありますね。

シミの種類④:対称性真皮メラノサイトーシス

別名「ADM」とも呼ばれ、人によってはこちらの名称の方が馴染み深いかもしれません。

ADMは、シミではなくアザの一種ですが、頬やまぶた付近などに発生しやすいことから、シミであると捉える方も多いので、簡単に説明します。シミは皮膚の「表皮」と呼ばれる最も外側の部分にできますが、ADMは「真皮」と呼ばれる最も内側の部分にできることから、内部からの改善が必要であるとされています。実は、原因が解明されておらず、ADMができる理由は現段階では明確ではありません。

しかし、研究によって「女性ホルモンが関係しているのではないか」というデータが最も有力です。あまり知られていない症状ではありますが、女性ホルモンが影響する可能性があるという点において、やはり生活習慣の見直しが必要となります。

シミの種類⑤:炎症後色素沈着

蚊に刺されたあとや、傷があった部分がシミのような状態となることを炎症後色素沈着と呼びます。女性に多いのは「毛抜きの使用」「肌に合っていない化粧品の使用」によって炎症後色素沈着を起こすことです。厄介なことに、通常のシミとの判別がしにくいことから傷や炎症のある部分をその都度、念入りにケアしていく必要があります。

筆者が担当してきた方の中でも「通常のシミ」であると思いこんでいた方が大半を占めており、人によっては「傷があったのか否か」も分からないという方もいらっしゃいました。ターンオーバーのタイミングで消失することがほとんどですが、傷が深くメラニンの生成が進んでいた場合は、適切な処置を受ける必要がありますので受診することをおすすめします。

専門家で受けられる治療法とは?

あなたの症状が、ご紹介したシミのどれに該当するか判断できましたでしょうか?

シミは同じような症状がでるので「どの部位にできているのか」、「どのタイミングで」できたのか」を明確にする必要があり、とても難しいということがお分かりかと思います。つまり、専門クリニックで受診をして原因を明確にした方がシミの早期改善が期待できます。以下に専門クリニックで行われる代表的なシミの治療法をご紹介しますが、全てのシミに該当する治療法ではないということを覚えておいてください。

ただ、シミの治療を受診によってはじめて聞くより「どのような治療法があるのか」をあらかじめ知っていた方が不安も少ないかと思いますので、ぜひ参考にしてください!

シミの治療法①:内服薬治療

内服薬は皮膚科や専門クリニックで処方されますが、美白化粧水などにも含まれている「ビタミンC」や「L-システイン」などの美白成分を配合した薬が一般的です。これらの美白成分は、肌の代謝機能を促進してターンオーバーを促す働きがあります。他のシミに対する治療法とは異なり「直接肌にアプローチ」しないというのが内服薬の特徴です。受診した際に、あなたの意見を中心として医師の判断がくだされますので「肌に直接的に影響を与えたくない方」は、その旨を相談してみましょう。

シミの治療法②:光治療

光治療肌の細胞を活性化させてコラーゲンの再生を促進します。肌を傷つけずに行うことができる治療の1つですが、1回に照射できる光の量が限られているということもあり、何度が通う必要性があります。治療後の肌も一見、変わらないように感じるのですが、何度か通ううちにシミが目立たなくなってきます。肌が弱い方や、1回の刺激を弱くして長期的にみてシミを改善したい方におすすめの治療法です。

シミの治療法③:レーザー治療

レーザーは、肌に刺激を与えシミを取り除きますので「即効性」があります。場所によって異なりますが、1回の治療時間は10~15分程度なのでストレスなく治療ができるのが良いですね!治療後7日~10日ほどでシミが目立たなくなってきますが、人によっては顔に傷が残ってしまう場合があります。レーザー治療を行う際は必ず即効性がある、傷跡が残る可能性についての話もありますが「肌への負担は少ない方が良い」という方は避けたほうが良いでしょう。ただ、今すぐにでもシミを消したい方にはおすすめの治療法です。

シミの治療法④:ケミカルピーリング

ケミカルピーリングは、化学薬品をシミのある部分に塗布し皮膚を剥がすことでシミを取り除く治療法のことです。また、肌の代謝を促進させる効果も期待できますので、ターンオーバーを正常化させたい方におすすめ!最近では「ホームピーリング」という自宅で行うものも増えていますが、筆者はあまりおすすめしません。使用する薬剤が合わなかった場合、シミが悪化する可能性があるためです。大切な肌を守るためにも医療機関で「ケミカルピーリング」を行いましょう。

シミの治療法⑤:イオン導入

イオン導入は、微弱の電流を肌に流すことでターンオーバーの正常化、細胞の活性化を促進する治療法です。「電流を流すとどうして肌に良いの?」と良く質問があるので簡潔にお答えします。

私たちの身体には「電気の膜」があり、通常はその膜によって細菌の侵入や不要な物質が入ってこないように防いでいます。イオン導入で電気を流すことで、一時的に電気の膜を壊し「美容成分」を閉じ込めてシミの修復を図るのです。つまり、イオン導入は肌本来の機能を電気によって変化させて美容成分を浸透させてシミを取り除くというもの。あなたの肌の状態によっては医師の判断によりおこなうことができない場合がありますので、確認してください。

シミの治療法⑥:超音波導入

イオン導入と混合されることが多いのですが、シミを取り除くまでの過程が全く異なりますので、間違えることのないようチェックしてください。超音波導入は、肌に振動を与えることで細胞に隙間をつくり、美容成分をまんべんなく染みこませる治療のことです。美容成分を染みこませるという点においては同じですが、電気の膜を壊すのか肌の細胞の間に隙間をつくるのかという違いです。

気になるのは「効果の差」ですよね?

結論から申しますと、超音波導入の方がシミを取り除く効果が高いです。しかし、肌への負担も大きいので毎日のように行うことはできないので注意してください。市販でも「超音波が導入された機器」が販売されていますが「シミを消すために毎日行っていた」という方は要注意!肌のバリア機能が弱くなってしまいますので、3日に1回程度に変えてください。

シミの治療法⑦エレクトロポレーション

エレクトロポレーションは、比較的新しいシミの治療方法ですので初めて聞いたという方も多いはず。簡単に言うと、イオン導入を発展させた治療法です。肌本来の機能を一時的に破壊して美容成分を取り込むのがイオン導入でしたが、破壊する範囲をさらに大きくして美容成分をさらに浸透させるという方法がエレクトロポレーションです。治療期間は約1カ月をみてください。肌の状態によって異なりますので受診したクリニックで確認してください。

紫外線対策と摩擦の回避が肝心?!

上記でシミの治療方法について述べましたが、できることなら治療を受けなくても良い状態にしたいですよね?そのためには、シミの原因となる紫外線と肌への負担(摩擦)に対する予防法を理解する必要があります。

これから述べる予防方法は、筆者が多くの方に助言を行い、実際にシミに悩む方を大きく減らすことができているものなので、是非参考にしてくださいね。

紫外線対策

紫外線を徹底ブロックするために行っていただきたいことを以下に示します。

・紫外線が強い日(曇りの場合も)には日焼け止めクリームを塗布しブロック
・化粧品はあなたにあったものを使用する
・生活習慣を整え、ホルモンバランス、ターンオーバーの正常化を図る

上記3つは、実施できているようでできていない場合が多いので注意が必要です。特に、気を付けたいのが化粧品の使用。肌がヒリヒリするようなものを使用していてはバリア機能を破壊してしまい、紫外線の吸収を高めてしまいます。知名度の高い商品や売れ筋の商品が必ずしもあなたに合っているとは限りませんので精査してください。

以下記事も参考にしてみてくださいね!

美白効果を高めるおすすめ化粧水ランキングはこれ!【市販プチプラからデパコスまで】

摩擦対策

肌への摩擦と聞くと「良く分からない」という方も多いかと思いますので、簡単に言い換えます。肌がヒリヒリする、乾燥する、突っ張るなどの症状を感じた際、摩擦が生じています化粧品が合っていないか、肌の機能(油分と水分のバランス)が乱れている可能性がありますので、保湿成分の多い商品を使用するなど対策をしてください。

ビタミンやヒアルロン酸の多く含まれる商品を使用するだけでも十分な摩擦予防になりますよ!汚れの付着した手で肌を掻くという行為も摩擦に該当するので注意してくださいね。

まとめ

シミを撃退するためには、シミの原因と予防策を理解することが大切です。筆者の主張をまとめます。

・シミの種類は多い!自己判断せずに受診をしよう
・シミの治療法はメリット、デメリットがあるので、良く理解しておくことが大切
・シミをつくる原因を根本から防いで、肌を守ろう

上記を踏まえて、シミに悩むことのない肌を手に入れましょう!

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