ハイドロキノンのシミ消し効果とは?使い方や副作用、おすすめ医薬品3選も紹介

シミ・美白

ハイドロキノンは、「シミを薄くして、新たに作らせない」、肌の漂白剤とも言われる厚生労働省認可の美白有効成分です。効果が高い反面、使用方法を誤ると赤くなる・シミが濃くなるなどの心配もありますが、正しい使い方をすれば、シミのない美肌作りの最強パートナーになってくれます。今回は、正しい塗り方や、使用上の注意点とともに、市販品や、皮膚科で処方される業務用などの中から、肌に優しくて安全に使える、おすすめ商品を厳選して紹介します。ハイドロキシンの効果を最大限に実感し、トラブルなく安全に使いたい方は、是非参考にしてみてください。

シミを薄くするハイドロキノンの効果とは?

まずハイドロキノンの実際の効果を詳しく見ていきましょう。

そもそもハイドロキノンとは?

ハイドロキノンは、「メラニンの生成・色素の沈着を抑制する」作用を持つ、厚生労働省の認可を受けた美白有効成分です。イチゴや麦芽、クランベリーなどの食物や、コーヒー、細菌類などに自然に含まれる天然由来の成分です。アメリカやヨーロッパでは、美白治療の主流として、医療機関で広く使われています。美白効果が非常に高い反面、濃度が濃すぎたり、使用方法を誤ると、刺激による肌の炎症や白斑など副作用のリスクがあるので、正しい使用方法で、適量を使うようにしましょう。

トレチノイン・トラネキサム酸との違い

ハイドロキノンは、「シミの改善と予防が同時に行える」点が、トレチノレイン・トラネキサム酸との大きな違いです。

・シミを薄くして、新たなシミを作られない(改善・予防)・・・ハイドロキノン
・メラニン色素の排出を促進する(改善)・・・・トレチノレイン
・シミの炎症を防ぎ、これ以上増えないようにする(予防)・・・トラネキサム酸

ハイドロキノンは、メラニン色素を還元し薄くすると同時に、メラニンを生成する酵素チロシナーゼの働きを抑え、「新たなシミを作らせない」のが大きな特徴です。トレチノレインは、アメリカでは若返りの薬として有名な、皮膚の代謝(ターンオーバー)促進作用のある、ビタミンA誘導体です。メラニン色素の排出を促進するので、新たなメラニンを作らせないハイドロキノンとの「併用療法」を行えば、相乗効果で高いシミ抑制作用が得られます。

トラネキサム酸はアミノ酸の一種で、抗炎症作用があります。紫外線の刺激による肌の炎症や赤みを取り除き、メラニンの活性化を抑えてくれるので、できたシミの悪化や広がりを予防します。メラニンを作り出すメラノサイトが、加齢とともに活性化することで発生する、老人性の肝斑(かんぱん)にも有効です。

シミへのハイドロキノンの効果

ハイドロキノンは、「シミを改善し薄くする効果」と、「新たなシミを作らせない予防効果」の2つの働きがあります。

効果①:シミを薄くする効果

ハイドロキノンは、肌の内側で茶褐色化したメラニンを薄くする「還元力」が高く、今あるシミを薄く目立たせなくします。還元作用の高さから、別名「肌の漂白剤」とも呼ばれています。

肌の茶色い色ムラは、肌の奥でチロシンという成分が酸化して黒色化、メラニン色素へと変化するのが原因です。ハイドロキノンは、酸化反応によって茶色くなったメラニン色素を還元し、本来の肌の色に近づけるので、シミが目立たなくなります。

効果②:シミを予防する効果

ハイドロキノンには、メラニン色素の合成を促進するチロシナーゼの働きを阻害する働きがあり、新たなメラニンの生成を抑え、新しいシミの発生を予防します。紫外線を浴びると、肌の奥でメラニンを作る「メラノサイト」に、酵素チロシナーゼによってメラニンを作れという情報が届きます。シミが目立つ原因は、過剰生成によって肌の内側にたまった茶褐色のメラニン色素です。ハイドロキノンは、チロシナーゼを阻害し、メラニンの生成過程をブロックするパワーが、アルブチンやビタミンC誘導体など、他の美白有効成分の約100倍と言われています。

効果③:濃度によって得られる効果の違い

ハイドロキノンは、配合濃度が高くなるほど美白効果も高くなりますが、肌への刺激や副作用のリスクも高まります。日本の市販の化粧品は、2~3%配合の商品が主流です。アメリカでは、2%以上の濃度の医薬品は、より安全に使用するため医師の処方が必要です。

【濃度が2%以下】

濃度が2%以下のものは、効果を実感するまで3カ月程度が目安です。穏やかに作用するので、肌が敏感な方や、ハイドロキノン初心者の方は、まずは低濃度からスタートすれば安心です。

【濃度が4%前後】

濃度が4%前後の場合、2カ月ほどで効果が実感できますが、体質によっては炎症や赤みの副作用が発生するリスクもあります。濃いシミに悩んでいる方は、医師に相談の上使用してみるのも良いでしょう。

【濃度が5%以上】

濃度が5%以上の製品は、効果が非常に高く1カ月程度で効果を実感できますが、白斑の発生などのリスク回避のため、ヨーロッパでは使用禁止となっている国もあります。長期連用は避けましょう。

厚生労働省のHPでは、インターネットで海外製の高濃度のクリームを購入・使用した女性が、皮膚にアレルギー反応を起こした疑いのある事例も、発表されています。なるべく信頼のおけるメーカー製で、濃度や成分がしっかり明記されたものを選びましょう。(参照:https://www.mhlw.go.jp/content/11126000/000345840.pdf

シミに効果的なハイドロキノンの使い方とは?

ハイドロキノンは、種類や濃度の異なる様々な製品があります。気になるシミや色ムラを効果的に改善するための、選び方や正しい使い方を紹介します。

使い方①:目的に応じてハイドロキノンの種類を選ぼう

ハイドロキノンには純度100%の「純ハイドロキノン」と、他の成分を加えた「安定型ハイドロキノン」の2種類があり、それぞれにメリットやデメリットがあります。それぞれの特徴を知り、自分の目的に合ったタイプを選ぶことが、美肌を手に入れる近道です。

種類①:純ハイドロキノン

純ハイドロキノンは、混ぜ物なしの純度100%のハイドロキノンで、他の成分が含まれていないため、美白効果が高く、より確実な効果を得たい方に適しています。肌への刺激も強めで、空気に触れると酸化し、茶色く変色してしまうため、扱いや管理が難しいのがデメリットです。主に皮膚科処方のハイドロキノン治療薬や化粧品に配合されています。

種類②:安定型ハイドロキノン

ハイドロキノンに他の成分を混ぜることにより、安定性を高めたのが、安定型ハイドロキノンです。還元作用により、市販の化粧品への配合が難しかった純ハイドロキノンを、安定して安全に使えるように開発されました。純ハイドロキノンより効果は劣るものの、肌への刺激も少ない処方です。肌への刺激を抑えつつ、美白効果をしっかり実感したい方に適しています。

種類③:ハイドロキノン誘導体

シミを予防する美白有効成分アルブチンは、ハイドロキノンを化学合成したハイドロキノン誘導体です。美白効果が高い反面、純度の高いものは肌への刺激が強く、酸化しやすいというデメリットを改善していますが、ハイドロキノン本体よりも、美白効果は弱めです

また、アフリカ原産の薬用植物「ミトラパーカス」の葉から抽出したエキスにも、天然のハイドロキノン誘導体が含まれており、ミトラパーカスを主成分にした美白化粧品も販売されています。効果は穏やかですが、副作用の心配を極力抑えたい方にぴったりです。

使い方②:濃度のレベルに応じてハイドロキノンを選ぼう

ハイドロキシン医薬品や化粧品の濃度表示は、「全体量のうち何パーセント成分が入っているか」を示します。

他の成分を混ぜて安定性を高めた、「安定型」のハイドロキノン含有量は、純ハイドロキノンの約3分の1程度です。そのため、例えば同じ「2%」配合の製品でも、純度100%の純ハイドロキノンと、他の成分を混ぜて安定性を高めた安定型ハイドロキノンでは、ハイドロキノンの含有量が異なります。商品を選ぶ時は、濃度の表示だけでなく、使用されているハイドロキノンの種類もチェックして選びましょう。

使い方③:ハイドロキノンの塗り方に気を付けよう

ハイドロキノンは、使い方を間違えると、肌に刺激を与えたて赤くなる、シミが濃くなるなどの肌トラブルを引き起こすこともあります。正しい塗り方をマスターして、シミのない美しい肌を手に入れましょう。

【塗り方の手順】

①保湿ケアを念入りに行う
②少し時間を置く
③気になる箇所に塗る

【手順①】保湿ケアを念入りに行う

顔のシミ対策に使う時は、洗顔後の肌の保湿ケアを念入りに行いましょう。肌に潤いが足りないと、成分が肌に刺激を与える、しっかり浸透しないなどの悪影響があります。

【手順②】少し時間を置く

市販のハイドロキノン化粧品は、保湿ケアをしっかり行った後、すぐに使っていただけますが、濃度の高い皮膚科処方のハイドロキノンクリームを使う時や、肌荒れが心配な方は、少し時間を置き、保湿成分が肌に十分浸透してからなじませましょう。洗顔直後は、浸透力が高すぎ、薬剤の刺激によって肌荒れする場合があります。

【手順③】気になる箇所に塗る

綿棒の先に少量のハイドロキノンを取り、シミや色ムラが気になる部分に、優しく置くように馴染ませます。ごしごしこする、重ね塗りなどはせず、最小限の量を優しく塗るのがポイントです。

シミに効果的なハイドロキノン医薬品おすすめ3選!市販から皮膚科クリームまで

できてしまったシミを薄くして、新たなシミの発生を予防してくれるハイドロキノン。今回は、ハイドロキノン配合のたくさんの製品の中から、

・肌への刺激を抑えた処方
・ハイドロキノンの種類や濃度が明確
・クチコミ評判の良い

安心して使える医薬品を、厳選して3つご紹介します。

QuSomeホワイトクリーム1.9 6,600円 (税込み)

ハイドロキノン1.9%配合の薬学博士開発の、信頼度の高い夜用美容液です。浸透力を高める独自処方により、4%濃度と同等の効果が得られます。ハイドロキシンの効果を高める、抗酸化力の高いビタミンE・ビタミンA誘導体も配合。余計な添加物を一切含まない肌にやさしい処方で、低価格の1,980円で試せるトライアルセットもあります。365日間返品・返金保証もあるので、ハイドロキノンを初めて試す方で、肌に合うか不安な方にも安心してお使いいただけます。

ブランド b.glen/ビーグレン(→公式サイト
有効成分 Q(HQ) QuSome®化ハイドロキノン 1.9%7
内容量 15g
使用感 べたべたせず伸びが良い、さらっとなじむ
肌への優しさ 低刺激処方、ハイドロキノンが体質に合わない方も

ハイドロキノンの美容液は色々試してきましたが、1番効果がありました!産後からずっと気になっていたシミをどうにかしたくて、あらゆる物を試してきたのですが、コチラを使って10日位経ってから「シミ、薄くなってる」と実感できるほどの効果がありました!(アットコスメ)

夏に向けて美白にしたいので購入し、まだ使い始めて一ヶ月なんですが感動しました!ずっと気になっていたそばかすがすごく薄くなり、ニキビ跡などの色素沈着も綺麗になってきました。高いので、ほんとにすこしだけしか塗ってないのにこんなに効果が出るなんてびっくりです。敏感肌でも、全然荒れたりしてないのでやっぱりビーグレンはわたしに合うんだなと思いました。(アットコスメ)

ラグジュアリーホワイトコンセントレートHQ110 11,000円 (税抜き)

日本で初めて「新安定型ハイドロキノン」を配合した、夜用スポット美容液です。安定した品質と、肌への刺激を極力抑えた処方が魅力的。マイクロカプセルに、ぎゅっと閉じ込められた成分が、シミが気になる部分に時間差でじっくり浸透するので、部分的な色ムラがしっかりケアできると、クチコミでも高評価を得ています。

ブランド アンプルール AMPLRUR(→公式サイト
有効成分 新安定型ハイドロキノン2%
内容量 11g
使用感 べとつかず、密着感の高いジェル状クリーム
肌への優しさ 刺激を抑えた処方だが、成分が肌に合わない場合も

一本を使いきるまで8か月半でした。出産してから急に気になるようになった目元の点々のシミが薄くなった小さくなった(*^o^*)すごーい!ハイドロキノン効くんだなぁっと実感。値段的にも続けられるのでリピートしました!(アットコスメ)

コスパはいいし、シミも薄くなったのが実感できたのでリピし続けています!まさか1本目でこの効果が現れるとは!!薄くなっていくのが実感し、すごく嬉しくなってリピしつづけています。つけるのを忘れちゃう時もあるのですが・・・ニキビ跡なんてすぐに消えちゃいますよ!やはりこういう物はすぐに効果は現れないと思うので(個人差ありますが)継続して使ってみるといいと思います!これはホントにおすすめです!!!シミで悩んでいる人に一度は使ってもらいたいです!!!!(アットコスメ)

ハイドロ クリーム SHQ-10 2,017円 (税込)

酸化しにくく、肌への刺激を抑えた安定型ハイドロキノンを10%高濃度配合した、スポットケア美容液です。医療品レベルの厳しい品質管理基準「GMP」認定工場で生産されており、高品質で、安全性の高い商品です。保湿力が高いリピジュア配合で、肌荒れしにくいのもうれしいポイント。市販の同レベルの美容液の中では価格が圧倒的に安く、ユーザーからの評価も高いので、お手頃価格で試せる安全性の高いクリームをお探しの方におすすめします。

ブランド KISO 基礎化粧品研究所(→公式サイト
有効成分 安定型ハイドロキノン 10%
内容量 6g
使用感 容器の先が細く、ポイント使いしやすい、固めのテクスチャー
肌への優しさ 低刺激だが、濃度が濃いので肌に合わない場合も

ハイドロキノンが10%と、高濃度な為、お肌にあうか心配でしたが特に荒れることもなかったです。チューブで塗りやすく、清潔につかえるのがとてもいいです。クリームの伸びの良さも。(アットコスメ)

時間をかけてじっくりと試させていただきました。気になるシミにピンポイントで塗れるので、スキンケアの仕上げに気になる部分だけに重ね付けをして、集中ケアとが出来ました。頬や顎に気になるシミがあり、それぞれ顔の中でも目立つ部分だったのでいつもコンシーラーで誤魔化していましたが、徐々に徐々に薄くなってきたように思います。最近ではファンデだけでもほとんど気にならないように♪ハイドロキノンが10%も高配合されていて、それでいて使い心地は刺激もなく優しい使用感です。(アットコスメ)

シミが濃くなる?赤くなる?ハイドロキノンの使い方に注意

ハイドロキノンの使い方によっては、さらにシミが濃くなってしまうケースもあります。怖いですよね。しっかり使い方を確認することが大切です。

日中の使用時はUVケアを

ハイドロキノンを塗った肌が紫外線を浴びると、酸化による炎症や色素沈着が生じるリスクがあります。そのため、ハイドロキシノンのお手入れは、紫外線の影響を受けない夜がベストです。日中のケアに使いたい時は、「美白のために塗ったはずが、逆にシミを増やす」という最悪な事態を防ぐため、日焼け止めをしっかり行ってから外出しましょう。

初めて使う時はパッチテストを

低刺激処方の美容液の場合でも、肌が弱い方や、成分が体質に合わない方が使用すると、赤みや炎症、肌荒れを起こす場合があります。初めて使う時は、事前にパッチテストを行い、強い刺激や不調を感じたら使用を控え、医師に相談してください。

長期間連用を避ける

ハイドロキノンは、肌の漂白剤と呼ばれるほど、美白有効成分の中では強い成分です。高濃度タイプの同じ部位への長期連用や、必要以上の量の塗布は、肌の一部が白く色抜けする「白斑」や、肌のかぶれを発症するリスクがあります。高濃度タイプの顔全体への使用は避け、シミが気になる部位にスポット使用することも、肌荒れ防止の重要ポイントです。

妊娠中の使用は避ける


妊娠中の女性の肌は、女性ホルモンバランスの急変により非常にデリケートです。ハイドロキノンの強い成分によって肌荒れのリスクがあるため、妊娠中の使用は避けましょう。ホルモンの影響により「妊娠性肝斑」と呼ばれるシミが一時的に目立つようになるため、美白ケアをしっかり行いたいと考える方も多いと思います。妊娠中の美白ケアは、効果は緩やかですが、肌への刺激が少ないハイドロキノン誘導体のアルブチンや、トラネキサム酸を選ぶと良いでしょう。

まとめ

ハイドロキノンは「肌の漂白剤」と言われるほど美白力があり、今あるシミを薄くするだけでなく、未来のシミもしっかり予防してくれます。

今回は、正しい使い方や、使用上の注意点、クチコミ評価が高く、低刺激で副作用のリスクが少なく、安心して使える医薬品を紹介しました。ハイドロキノンは効果が高い分、使い方を間違えると、肌が赤くなるなどトラブルに見舞われる場合もありますが、適量を正しい使い方で使えば、シミのない美肌作りを強力にサポートしてくれます。長年悩んでいる濃いシミをなんとかしたいと考えている方は、一度お試しになってみてはいかがでしょうか。

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