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ニキビを早く治す方法はこれ!ニキビの原因と薬局の市販薬や皮膚科治療まで徹底比較

ニキビ

ニキビができて「メイクのりが悪い」「恥ずかしい」など、ゆううつな気持になっている方も多いことでしょう。一刻も早くニキビを治したいなら、ニキビの原因を知り、正しく対処するのが大切です。本記事では、原因やセルフケア、どうしても治らない場合の対処法まで徹底解説します。ニキビを早く治す方法をさがしている人は要チェックです。

※参考資料

  • 正しいスキンケア事典 3人の専門家が教える、基礎知識完全バイブル
  • 日本化粧品検定2級・3級対策テキスト コスメの教科書
  • 日本化粧品検定1級対策テキスト コスメの教科書
  • 日本皮膚科学会サイト
  • 製薬会社(大塚製薬、エーザイ、maruhoなど)の公式サイト、商品サイト
  • ニキビ治療を行っているクリニックのサイト
  • そのほか、過去に企業サイトやクリニックのサイトをリサーチして自身がまとめた資料

早く治すために!ニキビの原因を知ろう

ニキビを早く治すには、原因を知るのが近道です。まず、ニキビができるメカニズムを知っておきましょう。皮脂の過剰分泌・毛穴の詰まり・アクネ菌の増殖3つの条件がそろうとニキビはできやすくなります。

【ニキビができるメカニズム】

  1. さまざまな原因で毛穴が詰まって、出口が狭くなる
  2. 出口が狭くなったため、皮脂が毛穴の中にたまる
  3. たまった皮脂をエサにしてアクネ菌が増える→「白ニキビ」になる。空気に触れて酸化して黒ずむ「黒ニキビ」になることも
  4. アクネ菌が刺激性物質を生産して毛穴が炎症を起こすため、赤く腫れあがる→「赤ニキビ」になる
  5. 症状が悪化すると、毛穴に白血球が集まりアクネ菌を攻撃。細胞が壊れて体液の残骸がたまって膿になる→「黄ニキビ(化膿ニキビ)」になる

中学生や高校生など10代のときにできる「思春期ニキビ」は、男性ホルモンの分泌量増加に伴い、皮脂の分泌が増えて毛穴が詰まるのが大きな原因です。そのため、皮脂が出やすいおでこ、鼻の下にできやすやすくなります。20代以降にできる「大人ニキビ」は、複数の原因によって毛穴が詰まったり、皮脂量が増えたりすることで生じます。

大人ニキビは特にあご周辺にできやすいのが特徴。また、皮脂の分泌が少ない乾燥肌の人や乾燥しやすい頬にもニキビができます。それでは、毛穴の詰まりや皮脂の分泌増加の原因を詳しく見ていきましょう。

ニキビの原因➀:乾燥

肌の乾燥はターンオーバーを乱すため、古い角質が毛穴に蓄積して詰まりを引き起こします。

ターンオーバーとは、肌の奥で新しい細胞が生まれ、少しずつ姿を変えながら細胞が肌表面に上がってきて角層になり、最後は垢(古い角質)となってはがれ落ちるプロセスのことです。ターンオーバーが乱れると、古い角質が積み重なって「角質肥厚」の状態になるため、毛穴の出口が徐々に狭くなって皮脂が内部にたまります。

乾燥によって皮脂の分泌量も増える

さらに、肌の乾燥は皮脂の分泌量を増加させます。皮脂は「皮脂膜」の材料です。汗と皮脂がまじりあってできた皮脂膜は、肌内部のうるおいが逃げるのを守る役割があります。肌が乾燥するとうるおいを守るために皮脂膜を作るので、皮脂の量が増えてしまうのです。すると、皮脂過剰によって毛穴がつまったり、アクネ菌が増えたりしてニキビができてしまいます。

ニキビの原因②:バリア機能の低下

バリア機能の低下は、ターンオーバーを乱して毛穴を詰まらせる原因になります。肌のバリア機能は、紫外線や外気の乾燥、ほこり、花粉、ウイルスなどの外的刺激・異物が肌内部にダメージを与えるのを防ぐ役割のことです。バリア機能を果たすのは、人間の肌の表面にある角層です。角層では、角層細胞が整然と並び、そのすき間を細胞間脂質が隙間なく埋めています。バリア機能が低下すると、外的刺激から肌を守れなくなり肌が乾燥します。すると、ターンオーバーが乱れてしまうのです。

【バリア機能が低下する主な原因】

  • 紫外線や外気の乾燥
  • スキンケアで肌をゴシゴシこする
  • 加齢
  • ストレス
  • 睡眠不足
  • 食生活の乱れ

バリア機能低下の原因は、スキンケアや生活習慣など多岐にわたることをおさえておきましょう。

ニキビの原因③:生理周期による皮脂の過剰分泌

生理周期に合わせて、女性ホルモンの1つ黄体ホルモンの分泌量が変化します。排卵後から月経開始前まで分泌量が多くなる黄体ホルモンは、皮脂分泌を増加させて毛穴の詰まりやアクネ菌を増殖させます。

ニキビの原因④:生活習慣の乱れ

 

睡眠不足やバランスの偏った食事など、生活習慣の乱れも毛穴の詰まりや皮脂の分泌量増加の原因になります。睡眠は、細胞の分裂や修復、ターンオーバーを促す「成長ホルモン」の分泌にかかせません。睡眠不足が続くと、ターンオーバーの乱れやバリア機能の低下を招きます。食事の面では、油分や糖分が多い食事、レトルト・インスタント商品、ジャンクフード、スナック菓子などが皮脂の分泌量増加の原因に。また、ダイエットでの食事制限もニキビの原因に。肌に必要な栄養が届かず、ターンオーバーを乱します。

ニキビの原因⑤:間違ったスキンケア

間違ったスキンケアは、肌の乾燥やターンオーバーの乱れ、バリア機能の低下を引き起こします。皮脂や汚れを落とすために洗浄力が強いクレンジングや洗顔を選んだり、ゴシゴシこすり洗いをしたりするのは、本来、肌に必要な皮脂まで奪いかねません。肌の乾燥が進んで、皮脂分泌の増加やターンオーバーの乱れによる毛穴詰まりの原因になります。

また、基礎化粧品をつける際に、強い摩擦が生じるほどぐいぐいと塗りこむのも間違えたスキンケアの1つです。角層を傷つけて、ターンオーバーを乱します。

ニキビを防ぐ&早く治すポイントとは?

それでは、ニキビを防ぐにはどうしたら良いのでしょうか。ポイントは大きく3つです。

ニキビを早く治すポイント➀:洗顔は摩擦せずに優しく洗う

洗顔は肌を摩擦しないよう、やさしく洗うのが基本です。

【ニキビを防ぐ正しい洗顔とは】
1. 洗顔前に手を洗う→手についた雑菌を落とすのが、ニキビ予防の第一歩
2. 33℃前後のぬるま湯で、顔を素洗いする
3. 洗顔料をメーカー推奨量、手のひらに出す。少しずつ水を加え、空気を含ませるよう泡立てる。泡立てネットを使ってモコモコ泡を作るのもおすすめ
4. 皮脂が多いおでこ、鼻にかけてのTゾーンに泡をのせる。くるくると円を描くように洗う
5. 両頬とあごにかけてUゾーンに泡をのせる。泡を転がすように汚れとなじませる
6. ぬるま湯でしっかりすすぐ。こめかみやフェイスライン、小鼻、髪の生え際など、すすぎ残しがないように

洗うときは手のひらが直接肌に触れないように、洗顔料を十分泡立てましょう。手と肌の間に泡のクッションができるくらいの泡立ちが目安です。洗顔はすすぎまでを1分半以内に終わらせます。泡をのせる時間が長いと、皮脂やうるおいを奪いすぎるので注意しましょう。

ニキビを早く治すポイント②:スキンケアは保湿を重視

ニキビができやすいから化粧水だけというのはNGです。肌の乾燥を招くので、スキンケアは保湿を重視しましょう。ただし、油分が多すぎるクリームはアクネ菌繁殖の原因になります。したがって、季節や体調など、肌の乾燥状態にあわせて油分の量を調整するのが大切です。

例えば、皮脂が多い夏はさっぱりしていながら保湿もできる乳液やジェルクリームを、外気が乾燥する秋冬はリッチなテクスチャーのクリームを選ぶと言った具合です。また、もともと脂性肌でニキビができやすい人は、ニキビ肌専用化粧品や、アクネ菌のエサになりにくい油分で作られたノンコメドジェニック化粧品を選ぶと良いでしょう。

ニキビを早く治すポイント③:紫外線対策をしっかり

紫外線が肌にあたると活性酸素が発生します。活性酸素は肌の細胞にダメージを与えて、バリア機能を低下させます。そのため、紫外線対策を徹底するのがニキビ予防にかかせません。日焼け止めを塗る、UVカット効果がある帽子をかぶるなど、紫外線から肌を守りましょう。日焼け止めクリームの油分でニキビができやすい場合は、UVカット効果があるパウダーファンデーションやフェイスパウダーを活用するなど一工夫を。

顎や鼻のニキビを潰してしまった時の対処法とは?

頬やあご、鼻下などにぽつんとできたニキビ。「気になって触っているうちにうっかり潰してしまった!」という時に、どのように対処したらよいのか紹介します。

ニキビの対処法➀:触らない

潰した箇所に手で触れると雑菌が入って、炎症が悪化する可能性があります。炎症がひどくなると、ニキビ跡として残る場合も。潰してしまった箇所は触らないようにしましょう。

また、黄ニキビを潰した場合、たまっていた膿を指や爪先でギュッとつまんで押し出すのは、傷が治りにくくなるのでNGです。潰したニキビにかさぶたができたら、自然とはがれ落ちるまで待ちます。無理にはがすと、いつまでもニキビが治らなくなるので注意しましょう。どうしても触ってしまうという人は、市販のニキビ薬を塗って絆創膏を貼っておくのも一つの手です。ニキビ薬が肌にとどまりやすく、ニキビの治りも早くなると言われています。ただし、ニキビはバリア機能が低下した状態なので、肌が弱っています。そのため、ピリピリ、かゆみなど何らかの違和感を感じたときは絆創膏を剥がしてください。

ニキビの対処法②:洗顔をする

肌には空気中の埃や雑菌、メイクや皮脂の汚れがついています。ニキビを潰した場合は、洗顔して肌を清潔に保ちましょう。洗顔するときは洗顔料をよく泡立てて、肌をこすらないようにします。肌をこすると、潰したニキビ跡の炎症がひどくなるので注意しましょう。

ニキビの対処法③:保湿をする

洗顔後は、潰したニキビの保湿をしましょう。肌が乾燥してターンオーバーが乱れると、ニキビの治りが悪くなるためです。ただし、エタノールなど肌に刺激になりやすい成分配合の化粧品だと、潰したニキビの炎症を悪化させてしまう場合があります。低刺激や敏感肌用など、肌にやさしい商品を使いましょう。

また、潰した直後で炎症があるときは、グリチルリチン酸やビタミンC誘導体、ビタミンEなど、炎症をおさえる効果がある成分配合の化粧水や美容液でコットンパックをするのもおすすめです。尚、SNSなどで「ニキビに効果がある」と人気のオロナインは、潰したにきびに塗るのは避けましょう。オロナインの主成分のクロルヘキシジングルコン酸塩液は消毒殺菌剤で、炎症を悪化させる可能性があります。

ニキビの対処法④:紫外線対策を行う

紫外線を浴びると、発生した活性酸素が肌にダメージを与えます。潰したニキビの治りが悪くなるので、日焼け止めなどで紫外線対策をしておきましょう。ただし、潰した直後で炎症がひどい場合は、日焼け止めの成分によって炎症が悪化したり、膿んだりする可能性があるので注意してください。

対処法を4つ紹介しましたが、ニキビは潰さないのが基本です。潰した箇所の炎症が強くなって、赤みのあるニキビ跡や茶~黒っぽく色が残る色素沈着タイプのニキビ跡ができる可能性があります。早く治したいなら「ニキビはできたら触らない」を基本にしましょう。

ニキビが治らない場合は皮膚科の薬で早く治す!

ニキビを繰り返す…そんなときは皮膚科で治療するのも一つの手です。

ニキビを早く治す皮膚科の治療方法とは?

皮膚科での治療方法は大きく5つです。ニキビのタイプ(白ニキビ、赤ニキビ、黄ニキビ)や肌質、生活習慣などから医師が治療方法を判断します。なお、治療は1~2回で終しまいではありません。継続して通院できるよう、自分の家の近くか、金銭的な問題(保険適用・適用外)なども視野に入れたクリニック選びが大切です。

ニキビを早く治す治療方法➀:外用薬

毛穴の詰まりを取り除き、ニキビができない肌質にする効果があるアダパレン(ディフェリン)、ニキビの原因になるアクネ菌に有効な抗菌薬、ひどい炎症がある場合は消炎鎮痛剤などの塗り薬が処方されます。ニキビの状態に合わせて組み合わせて処方されることもあるので、使い方(いつ、どこに)や塗る順序などを医師にきちんと確認しましょう。

なお、日本皮膚科学会が策定したニキビ治療のガイドラインでは、外用薬と飲み薬での治療が推奨されています。保険が適用される治療でもあるので、まずは外用薬と飲み薬での治療が基本となります。

ニキビを早く治す治療方法②:ホルモン治療

黄体ホルモンの影響でニキビができる人に効果的な治療方法で、具体的には、以下のような方におすすめです。

● 鼻の下やおへその周辺が毛深い
● 大人になってからニキビが悪化した
● もともとの皮脂分泌量が多い
● 生理前にニキビが増える

黄体ホルモンの働きを抑制する低用量ピル、皮脂分泌を増やす男性ホルモンの働きを阻害するスピロノラクトンという薬が使われます。他の治療方法を試しても効果がなかった場合に、治療方法の1つとして採用されます。

ニキビを早く治す治療方法③:ピーリング

酸を皮膚に塗布して表面の角質を化学的に取り除き、毛穴の詰まりを防ぐ治療方法です。また、皮脂の分泌を抑制する効果もあり、アクネ菌の増殖をおさえられます。グルコール酸ピーリングやサリチル酸マクロゴールピーリングなど、ピーリングの種類によって治療回数や間隔、合う肌質が異なります。

ニキビを早く治す治療方法④:レーザー治療

アクネ菌の減少や皮脂分泌の抑制に効果的な光線を肌にあてる治療方法です。レーザーの種類によって、痛みの有無、治療回数は異なります。また、やけどのような痛みや色素沈着などの副作用を起こす可能性も。治療前に気になる点は医師に質問しておきましょう。

ニキビを早く治す治療方法⑤:イオン導入

水溶性の化粧品成分を電流の力でイオン化して、肌の奥まで成分を浸透させるのがイオン導入です。化粧品を普通に手で塗るよりも約50~100倍浸透することが実験でわかっています。多くの場合、ニキビの原因になる活性酸素を取り除く力にすぐれ、皮脂分泌を抑制する効果があるビタミンCを用いられます。

なお、イオン導入はピーリングと組み合わせて治療するのをすすめている医院もあります。外用薬や飲み薬でニキビが改善しない場合は、ピーリングやレーザー治療、イオン導入について医師に相談してみてはいかがでしょうか。

まとめ


ニキビは表面にあらわれていなくても、肌内部で少しずつ進行しています。したがって、見えていない時期からのケア=予防が大切です。本記事で紹介した原因や予防のポイントを参考に、スキンケアや生活習慣を見直しましょう。それでもニキビができてしまったときは、「ニキビを触らない・潰さない」を基本にします。

さまざまな対策を続けて、ニキビに悩まない肌を目指しましょう。

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