第5回:はーたんの「骨の髄まで美容コラム」ティーフレグランスの魅力について

みなさまこんにちは。
今月最初の記事は、ティーフレグランスの魅力について語っていきたいと思います🍵
いつも少し気難しい話をしていて読みにくい部分もあるかと思います。今回の記事は少し趣旨を変えて、ほっとひと息つける🍵、そんな記事を目指してティーフレグランスについて語る記事を書いていきます。
本記事では、お茶の香りと、お茶にまつわる簡単な話をしていきます🍵
目次
ティーフレグランスって?
ところでみなさま、ティーフレグランスはご存知ですか?
ティーフレグランスとは、その名の通り、 「お茶の香り」のする香水です。
お茶の木の種類
お茶の木は、大きく分けて2種類あり、主に紅茶用の「アッサム種」と、主に緑茶用の「中国種」が主な品種とされています。大きく分けて2種類しかないお茶ですが、細かな品種の違いの他に、栽培地の気候や発酵度合いによって味や香りが多様に変化します。
出典:お茶百科「茶樹と品種」(http://www.ocha.tv/how_tea_is_made/plants_and_breeds/) |
みなさまおなじみのお茶の種類でいうと、 無発酵の緑茶、半発酵の烏龍茶、完全発酵の紅茶が有名です。たった2種類の木から多様な味を産み出すお茶の木、そしてそれを発見した方はすごいですね。
出典:お茶百科「中国茶の種類」(http://www.ocha.tv/varieties/chinesetea_varieties/) |
お茶は紀元前2700年ごろから人々に愛されてきたと言われており、古代より私たちの生活と関わりが深い植物です。
人は 嗅ぎ慣れた香りに対して嗜好性が高いという特徴があり、あらゆる香りの中でも、日常的に嗅いでいる香りを好意的に感じるとされています。
そのため、お茶の香りが大好き!という人がいるかどうかはさておき、お茶の香りが嫌いな人は少ないのではないかな?と思います。
ティーフレグランスの流通量
しかし、お茶の香りのする香水は 流通量がとても少ない傾向にあります。これだけ広く愛される作物ならば、お茶の香りのする香水が普及してもいいはずですがなかなかそうはなりません。そして、少なからず存在していたとしても高価格な傾向にあり、それも相まって普及していません。
ティーフレグランスが高価格な理由は、 「香料を抽出する難しさ」にあるように思います。ジョーマローンの「レアティー」シリーズは、実際に茶葉をアルコールに浸して香料を抽出して生産していますが、同じ香りでもロットによって色や香り立ちがバラバラで不安定でした。
高額なこともあるかと思いますが、安定した品質管理が難しいのか生産を止めてしまい、惜しくも廃盤になってしまいました。
本記事では、今は亡きジョーマローンのレアティーシリーズを含めて、お茶の香りのするフレグランスをご紹介していきたいと思います。
※本記事では、お茶をイメージした香りではなく、「実際に香料に茶葉を使用している」ことを確認したアイテムのみご紹介していきます。実際に茶葉を使用した香水は稀少なので、ご紹介が少なくなってしまうこと、ご理解下さい🙇♀️
ジョーマローンのレアティーシリーズ
左から、
- ジェイドリーフティーコロン(緑茶)、
- シルバーニードルティーコロン(白茶)、
- ウーロンティーコロン(青茶)、
- ゴールデンニードルティーコロン(紅茶)
です。
左から無発酵〜完全発酵まで発酵度合いに合わせて並べてみました。
ジェイドリーフティーの香りは、日本でもお馴染みの 「煎茶」の香りを抽出しています。お茶は発酵が進むごとに苦味が取れて甘みのあるまろやかな味になるという特徴があるため、無発酵の緑茶の香りは 少し苦味があり爽やかな香り立ちです。
シルバーニードルティーコロンは、渋みがほとんどなく、甘みのある優しい味のするお茶の香りです。シルバーニードルティーを飲んだとき、 その香り高さに感動しました。レアティーシリーズの中でも、シルバーニードルティーの香りは特にお茶本来の香り立ちに近いと感じました。
ウーロンティーコロンは、ペットボトル飲料として普及している 烏龍茶の香りの香水です。この香りはおそらく多くの人が抱いている烏龍茶の香りとは異なります。
ペットボトルの烏龍茶のように渋みのある香りではなく、 台湾の高級烏龍茶を飲んだときのようなコクのあるまろやかな香り立ちでした。烏龍茶はグレードによって風味が全く異なるので、「烏龍茶の香り」とひと口に言い表すのが難しい香りなのかもしれません。
ゴールデンニードルティーは、中国の雲南省で生産されている紅茶だそうです。私はゴールデンニードルティーを飲んだことがないので味は定かではないですが、他の雲南省の紅茶を飲んだとき、 その自然な甘さに感動しました。砂糖が入っているわけでもないのに甘く、そして渋みのあるしっかりとした味でした。ジョーマローンのゴールデンニードルティーの香りも、甘さと渋みがしっかりと効いた香り立ちです。
本当にお茶の香りがして素敵な香水ばかりだったので、廃盤になってしまい残念です。
以下では、今現在も市販されているティーフレグランスをご紹介します。
メゾンクリスチャンディオール テカシミア
ディオールのテカシミアは、お茶の種類は公表されていませんが、弱発酵茶である白茶の香りにマテ茶の香りを加えたティーフレグランスです。
お茶特有の渋みがない分、リアルなお茶の香りとは少し違ってシトラス調の香りがしますが、それがかえって香水としての使いやすさを増していると感じます。
渋みがなく軽やかな香りなので、香水に慣れていない方や、香水が苦手な方でもチャレンジしやすいフレグランスです。はじめてのティーフレグランスに◎
ルラボ テノワール29
黒茶を使ったティーフレグランスです。
黒茶とは、上で紹介したお茶と異なり、後発酵茶(麹菌を使用して発酵させたお茶)です。
黒茶の代表例は、プーアル茶です。黒茶というよりもプーアル茶の方が有名かもしれません。黒茶は苦味が少なく、少し土のような香りがします。
テノワール29も黒茶を使っていることもあってか、少し土のような炭のような粉っぽい香りがします。 軽めの香りに飽きて、濃厚なティーフレグランスをお求めの方に◎
まとめ
いかがでしたか?次回もお楽しみに!
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